イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
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ん……何か…ほっぺに人肌のような…、
……て言うか、私…どのくらい寝た?!
蛍光灯の眩しさを感じながら、少し目を開けてみると、
え、ちょっ……えっ?!
なぜに私は優斗君の膝を枕に…?!
てか…ゆ、優斗君何で……私のほっぺ撫でてるの…?
……え、二人は?!どこいった?!
……うう…ちょっとくすぐったい…。
何かこの状態で実は起きてるんです的な感じで目を開けても恥ずかしいし……、
ここは、忍法……寝たふり!!
をしてみたは良いものの……かなりキツいです…はい。
「………可愛い…。」
優斗君の小さな呟きが聞こえてきた。
はっきりと聞こえた“可愛い”の言葉。
私のほっぺを撫でながら、柔らかい笑顔を見せる優斗君。
……私が起きてるなんて知らないんだろうな……、
そう思ったとき、いきなり優斗君は私の唇に触れた。
……優斗君…少し、顔赤い…?
「…ゆずちゃんが、俺を見てくれれば良いんだけどな……。」
今……何て…?
すると、視界が一気に真っ暗になった。
何が一瞬起きたのか分からない。
けど、1つだけ分かるとすれば……唇に何か柔らかい感触が伝わってきた事。
優斗君は手の甲で自分の唇を押さえていて。
「な、何やってんだろ…俺…。」
その時にやっと理解した。
…私は優斗君にキスされたんだ。