イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
うん、何となく分かるよ。
女の子が優斗君に伝えようとしている事分かるよ。
でも、ダメなの。
それ以上言わないで。
嫉妬してる私は今すごく最低な事考えてるけど、でもイヤなの。
「やだよ優斗君……、」
弱いなぁ…自分って。
何で好きな人の事になると制御効かなくなるんだろう。
「女の子にそんな優しい言葉かけてほしくない…。」
勝手に悲しんで勝手に傷付いて、勝手に涙する私は本当に馬鹿だと思う。
呟く声は掠れて声にもならない。
心の中で必死に訴えかける。
“お願い、それ以上何も言わないで”
好きな人がモテるのは良いことだよ。
でもそれを私は「良いことだよ」って言えない。
だって好きな人だから。
好きな人を取られたくないから。
一人占めしたいから。
その声を笑顔を優しさを、自分のものにしたいから。
だから、もうそれ以上話しかけてほしくない…、
だけどその願いは叶わなかった。
「あの…私…先輩が好きなんです…。」