イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
瞬間、温かな感触を覚えた。
あれ……抱き締められてる……?
「え…あの…優斗先輩……?」
私を腕からそっと離すと優斗君は落ち着いた声で言った。
「ごめん。俺この子が好きなんだ。」
私の肩をそっと抱いて優しく言った。
胸が締め付けられる。きゅーって。
胸の奥が熱くなる。ぎゅーって。
気持ちが通じ合うこの嬉しさ。
やっと気持ちを伝えられた事へと安心感と優斗君が私をこうして選んでくれた安心感が重なって、どんどん不安を取り除いていった。
女の子は「何となく好きな人は私じゃないってわかってました。聞いて下さってありがとうございました。」そう言って準備室から出ていってしまった。