イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
いつもとは違う、低く落ち着いた声。
体育倉庫で聞いたあの声と同じだ。
つまり、今の綾斗君は腹黒綾斗君と言う事になる。
あ、ヤバ。逃げよ。
そう思ってももう遅い。
「逃げようとしても無駄だからね?」
な、なんと言う目付き…。
本当に何かを見下しているかのような…。
「拓兄とかも言ってたけど、これが本当の俺だよ?何かもうキャラ作るの疲れちゃった~」
そう言いながら綾斗君は私に近付く。
だけど私は、逃げようとはしなかった。
怖くて、足がすくんで、全く動けない。