イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
皆の視線を感じながら、私は教室を出た。
瞬間、優斗くんは私を質問攻め。
「ゆずちゃんこの学校に転入したんだ。
…だったら俺たち言ってくれれば良かったのに……」
「ご、ごめん……。」
「ま、話は後。今から二人のとこ行くよ。今から行く所は誰にも言わないでね。」
「うん。」
誰にも言わないで…か。
そんなに知られたらまずいのかな……。
数分歩くと、ある壁の所で優斗くんは立ち止まった。
……え…なに…。
「俺たちも最初はかなりビックリしたんだよ。」
何が…?
「魔法学校かよって思ったくらいね。」
どういうこと…?
優斗くんはそう言うと、片手で軽く壁を押した。
…な、何してるんだろ…。
何て思った私だけど、その答えはすぐに分かった。
隠し扉だったんだ。
この世にファンタジーは存在しないって思ってたのに。意外にも存在するんだ。
「ゆずちゃん、入って。」
優斗くんに促され、私は恐る恐る隠し扉の中へと足を踏み入れた。