イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
○春川兄弟は強いんですか?
教室のドアをあけると、クラスメートが一斉にこちらを向いた、
瞬間、皆の目は驚きに満ちて。
「わぁ~♪皆久しぶりー♪」
えっ…ちょっ……綾斗くん何して…っ…
綾斗くんは私の手を握ると、そのまま皆の近くへ寄った。
皆が、繋がれてる手をチラチラと見る。
付き合ってるとかっ……勘違いされる…っ……。
「何ヵ月振りだっけー?」
子犬っぽく笑う綾斗くん。
だけど、笑ってるのは綾斗くんだけだった。
皆驚きで唖然としてる。
「……綾斗…久しぶりじゃん…。」
クラスメートの男子の一人がそんな事を言って、一歩、また一歩と近づいてきた。
一人が近づき出すと、皆が近付いていく。
あ~…学生あるあるだわ~…。
何て呑気なこと考えてる場合じゃないっての。
「俺ねー、今日から真面目に授業受けまーす♪」
そう宣言すると、綾斗くんは私と手を繋いだまま自分の席へと移動した。
「じゃぁ、ゆずちゃんも座ってー♪
俺、ゆずちゃんの隣嬉しい♪」
「あ…………あ、あはは………」
静かな教室の中、席につく私とうきうきな綾斗くん。