イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
「てかさー、お前らほんと学習しねぇな?ゆずのバックに俺らがいるって分かったんなら、さっさと消えろよ。
それとも何?日本語理解出来ねぇの?」
「「……っ!!!!」」
拓斗くん……煽りまくってる…。
これじゃ、今にも暴力始まりそう……。
「てか、お前さ。何か言ったら?さっきから春川たちに任せてさ。それがズルい女って事何だよ。」
確かに私は、誰かがいないと何も出来ない弱虫だ。
確かに、誰かと一緒にいないとダメな女だ。
確かに…………私は、ズルい女だ。
だけど、誰にでも“ズルする心”はある。
私だけじゃない。他の人にもそういう心はある。
「はぁ~……もういっぺん言ってみ?
綺麗なハイキックおみまいしてやっから。」
相変わらず拓斗くんは煽ってて。
……私だって、もう子供じゃない。
高校生だ。一人でも出来る事がたっくさんある。
弱い私はやめようってパパとママを亡くしてそう誓った。
いつも、心に言い聞かせてた。
私を抱き締める綾斗くんの腕を私はそっと離した。
一歩、前に出る。
「……ゆずちゃん…?」