イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
昔の私では絶対に言えない。言い返せない。
だけど、今の私だから言えること。
もう、昔の弱い自分じゃない。
打ち勝て、弱い自分に勝て、私。
「………確かに、私は弱虫で、ズルい女かもしれない。
だけど、彼らに出会って少し自分が変わった気がした。
私、最近……パパとママが亡くなったの。」
「おい、ゆず。」
拓斗くんの言葉には反応せず、私は喋り続ける。
「私の大切な人ばかり消えていってしまう……そんな不安で、自分を閉じ込めてた。
だけど、優斗くん、拓斗くん、綾斗くん………この三人出会って…。
自分の何かが変われる気がした。
今までの弱虫な自分を変えられる気がした。
だから………彼らを信じてみよう……って…、
ううん。
“信じたい”って思った。」
「ゆずちゃん……」
私の名前を呼んだ優斗くん。
切なそうだけど……けど最後まで聞くよって気持ち……伝わってきた。