イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
○これは風邪ですか?
***
あれから時は過ぎ、私はクラスに馴染んできた。
のですが……、
「けほっ……けほけほっ……へっくしょんっ……!!」
「あー…ほらほら。起き上がらないの。」
優斗くんに寝るよう促される。
拓斗くんに綾斗くんは心配そうな顔で私を覗き込んでいて。
「…あー…8度6分。お休み決定だね。」
「えー…ゆずちゃんと登校出来ないの?」
「しょうがないでしょ。熱あるんだから。」
近くで話す二人の会話が、まるで遠くで聞いてるかのような感覚になる。
「ゆずちゃん、お粥と薬ここに置いとくからね。分かった?」
「けほっ……う、うん……」
心配そうな三人は、ゆっくりと私の部屋から出ていった。
……そうなのです。
私、風邪を引いてしまいました。