イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
彼が何かを思い出したかのように呟く。
『ゆずちゃんごめんね。自己紹介まだだったね。』
『あ、……』
彼の言葉が合図だったかのように、綾斗君が最初に自己紹介する。
『俺はー、綾斗って名前でー。
えーっとね、苺が好きー♪』
『お前は自己紹介が子供過ぎんだよ。
いつもの腹黒はどうした?』
拓斗君が意地悪く微笑みながら、綾斗君にいろいろ質問責めをする。
『分かったってば。
俺は、綾斗。三男で高校1年生。よろしくねっ♪』
『う、うんっ。よろしく。』
『俺は、拓斗。次男で綾斗の1個上。まぁ、よろしく。』
『うん。よろしく。』
1個上って事は……高校2年生…か。
私は綾斗君と同じだから、拓斗君は先輩だぁ……。
『まぁだいたい分かると思うけど、俺は長男。優斗。高校3年生、よろしくね。
分からない所があったら教えてあげるから、何でも聞いて。』
『うん。分かった。』
優斗って名前なんだ……。
ていうか、高校3年生何て大先輩じゃん…!!
自己紹介聞いてて思ったけど…3人とも全く性格が違うな~……。
優斗君は、落ち着いててお兄さんって感じ。黒縁メガネがよく似合ってて、王子様タイプ……みたいな。
拓斗君は、髪の毛が茶色いし目も茶色い。両耳にピアスをしてていかにもチャラそう…。口調から考えて意地悪で俺様って感じが…。
綾斗君は、何か明るくてふわふわした子犬、弟系って感じかな…。
何かいつもわちゃわちゃしたイメージ。
……でも、さっき言ってた腹黒…?何て一ミリも感じないんだけどな……。
って、私も自己紹介しとかないとかな。
『…あ、えっと、私は黒澤ゆずって言います。えーっと…、』
『あははっ。大丈夫だよ、ゆずちゃんのことは、父から全部聞いてるから。』
『あ、そなんだ…。』
優斗君がそう言ってくれて
ちょっとホッとした。
パパとママの事言わなきゃいけないかと思って…。
優斗君は、……わざわざそれを気遣ってくれたのかな…?