イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
●私以上にあなたは欲張りですか?
「で、ゆずちゃんの悩みは解けた?」
優斗君が心配そうに私を覗き込んだ。
拓斗君は自然と私の肩に手を回す。
「うん。何とか…ね。」
「そっか、良かった。」
ニコッと笑う優斗君は私の頭を優しく撫でてくれて。
優しさで溢れるその手のひらはやっぱり温かくて、心地よかった。
二人の優しさが何だかくすぐったくて、
私は恥ずかしがりながらも笑顔を見せた。
「ゆずは笑顔が似合う。」
拓斗君がふとそんな事を言った。
私は笑顔でいることが多いから、よく皆に笑顔が似合うって言われるんだよね。
拓斗君にも言われるとやっぱりそうなのかなって思う。
「何か、ゆずちゃんがここに来てもうすぐで1ヶ月くらいになるけどさ……、
今までずっと一緒にいたような感じするよね。」
優斗君……そんな事思ってくれてたんだ…。
「そ、そうなの?」
「うん。それくらいこの家に馴染んでるって事だよね。ゆずちゃんが来てから毎日が楽しいよ。」
……その笑顔は…ずるい…。
クシャッと笑った笑顔が今至近距離にある。
「そーそー、ゆずはずっとこの家にいてもらわねぇと困る。」
「ふふっ。」
何だかくすぐったい。