イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!


「電話、出ないの?」

「んー…出ない。」


そう返事をしながら私は目を閉じた。
風が気持ち良い、空が青い。


「あの時も……晴れだった…。」


パパとママが事故に遭った時も今日みたいに晴れだった。

無駄に空が明るくて、青くて…―――


そして、今みたいにしょっぱい味の滴がたくさんほほを伝って…、



「ゆず。」

「…ご、ごめん……。」


たけちゃんの前で何度も涙流して泣いたことあるけど、今の涙は見られたくない…。


「大丈夫、俺いるし、な?」


不器用なたけちゃんは私の頭をクシャリと撫でた。

< 80 / 187 >

この作品をシェア

pagetop