イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
家がだんだんと視界に入ってくる。
よく見ると、家の前に誰かがいる事に気が付いた。
走ってみると、その人物は…
「あっゆずちゃんっ…!!」
「綾斗君?!」
綾斗君は私の方へ走ってくるとぎゅっと抱き締めてきた。
えっ…え?!
その後ろから、拓斗君と優斗君も走ってきた。
まさか、3人とも……待っててくれてたの?
私が朝に帰るって言ってたから…外で待っててくれてたの…?
なーんてね、考えすぎか。
「ゆずちゃんどこ触られたの?まさか一緒に寝たの?手とか繋いでないよね?頭とか撫でられちゃったりされてないよね?」
し、質問攻め…。
「おい、綾斗止めろって。」
「ゆずちゃん、お泊まりは楽しかった?」
優斗君が温かな笑顔で質問してきた。
「うんっ!!すっごく楽しかった!!」
「そっか!!良かったじゃん!!朝ご飯は食べてきたの?」
「ううん。朝帰るって約束したから、ご飯は食べないで帰ってきたの。」
この言葉で3人の顔が一気に明るくなった。
「朝ごはん出来てるし、学校遅刻したらまずいから家に入ろっか。」
「うんっ!!」
家に入るよう3人に促される。
家に入ると、ふわっと美味しそうな香りがした。
……美味しそうな匂いだな……。
3人とも…心配してくれてたんだ。
綾斗君に質問攻めされたのはびっくりしたけど、3人とも怒ってない様子だし…良かった。