風が吹いている
友
添い寝する利き腕の上ニャ~と泣く猫は知ってる涙の痕を
吊革を握り見下ろす禿げ頭抜けて淋しや長き友達
この空は君も見ている茜空父子いて孤独煙草加える
吊革を握り見下ろす禿げ頭抜けて淋しや長き友達
この空は君も見ている茜空父子いて孤独煙草加える
< 17 / 17 >
この作家の他の作品
表紙を見る
蒼司side 】
降りしきる雨を見上げて、彼女は笑っていた。
両手を高く、空に向けて、雨に打たれながら。
部活の帰り、寄り道した高台。
俺は傘を差し出すのも忘れ、彼女をみつめていた。
何が嬉しくて、ずぶ濡れで笑っているのか。
彼女をみつめながら、考えていた。
あと数日で4月になるというのに、体の芯まで冷え込む雨の日だった。
声も立てずに笑って、空を見上げた彼女の姿は透き通るほど綺麗だった。
茉莉side】
降りしきる雨に打たれ、何もかも忘れてしまいたかった。
傘も差さずに、思い切り雨に打たれた。
ずぶ濡れになれば、辛さも悲しさも洗い流し、無かったことにしてくれないかと思った。
こはならむ・堂村璃羽×スターツ出版 楽曲コラボコンテスト
応募するつもりだったのに……。
表紙を見る
「芹沢香生子、明城大学教育学部卒。秘書検定2級、英検準2級、珠算3級、パソコン検定3級……」
会長代行は私の履歴書を読み上げ「確かに平凡だ。目を引くものは特にない」履歴書を指ではじき、顔を上げた。
「俺は履歴書や実力だけが評価の全てだとは思わない。いや、そんなものは不要だ。何の役にも立たない」
「えっ!?」
表紙を見る
如月翡翠
如月製薬、御曹司。
27歳、身長180センチ、細マッチョな感じ、短いサラサラ髪、清潔感漂う、
誠実で真面目なイメージ。
吉野桜花
吉野総合病院、令嬢。
高校3年生の女流棋士、17歳。
身長160センチ、清楚で華奢な感じ、
色白、ふわりとしているが
芯はしっかりしているイメージ。
翡翠と桜花は
近々婚約する予定と噂されている。
ーーーー
桜花「将棋はわたくしの生き甲斐ですの。
受験も志望校に
きっと受かってみせますわ。
本戦は例え這ってでも
指し通してみせますわ」
桜花「自分に
自信を持ちたいからですわ。
翡翠さんに
釣り合う女性になりたいからですわ」
翡翠「私は私にでき得る限り、桜花さんを守ります。譬えこの命に換えても
桜花さんを
守る覚悟はできております」
ーーーー
高校生女流棋士、吉野桜花は
幼なじみの大手製薬会社の御曹司、如月翡翠と
婚約間近と噂されている
だが、実際は翡翠の父如月製薬社長が
婚約に乗り気ではない
気に入らない理由は3つ
桜花と翡翠は10歳の年の差
桜花が女だてらに女流棋士をしていること
そして……
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…