不良くんな幼なじみ
「私なんかしたの?」
「は?」
「私がなんかしたのかって聞いてんのよ!
何も言わないでさ、急に避けられたら寂しいよ。」
なんか言いながら涙が出てくる。
でも泣いちゃダメ。
泣くのは健太と仲直りしてからって、心に誓ったから。
「別に、お前はなんもしてねぇよ。」
なにそれ。
「じゃあなんて私は避けられなきゃいけないのよ!
しかもこんなチャラチャラして
私が不良嫌いなの、健太しってるじゃん!」
今日はこの一週間たまったものを全部吐き出すって決めたもん。
「じゃー、俺に関わんないで。
これで幼なじみ終わり。
じゃーな。」
は?
「ちょ、ちょっと待ってよ。
ま、まだ話終わってないよ?」
なんで?
そんな簡単に幼なじみって終わっちゃうの?
ねぇ。
健太。