彼と私の問題点を考える
ライトアップされた公園と噴水をバッグに楽しそうにピースサインをする彼がケータイの画面に映し出される。


すっかり暗くなった公園で、ライトアップされた噴水がとても綺麗だった。


楽しそうな彼もそうだし、その隣に並ぶ同じ学校だという女の子2人と男の子がさっきまでの時間を楽しんでいたのが写真1枚で見てとれる。


彼の口から良く聞く仲良しグループの子たちだ。


「ホントだ。綺麗だね」


"楽しそうだね"なんて、ポロリと溢してしまいそうになるのをグッと堪えてケータイを返した。


「この時さ、たまたま通りかかったカップルに写真撮ってもらったんだけど―…」


彼の楽しそうな話が、すり抜けていく。


ちっとも頭に入らない。


週末だから疲れてるのかな、なんて答えが正解じゃないことはとっくに分かってる。


前から思っていたこと。

 
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