彼と私の問題点を考える
誕生日プレゼントは受け取れないと、ここに来る前から決めていた。


「は?どうしたんだよ、急に」


彼の眉が潜められて酷く困惑した顔になる。


それを真っすぐと見つめて、目を逸らさずに口を開いた。


「終わりにしたいって言ったら怒る?」


「……何言ってんの?」


「これから先、付き合っていけないと私自身が思った」


「………は?」


「他でもない私が、もう長くは続かないって思った」


「………」


「今まで気が付かないふりをして切り出さなかっただけで、きっともっと早い段階に気が付いてた」


「………」


「私、光輝が社会人になるまで待てそうにない」


「……分かるように話せって」


「学生の光輝とはもう付き合えない。ごめんなさい。私と別れて欲しい」

 
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