彼と私の問題点を考える
正直な話、私は桐崎主任の方が好きなタイプなんだけど、桐崎主任は南先輩と仲がいいのもあるし、既婚者ということもあって社内の人気は透さんには負ける。


「そういえば二次会行く?南さんがカラオケいくって言ってたけど」


「行きます。透さんは今日どうしますか?いつも二次会あんまりいかないですよね?」


「んー行こうかなぁ」


「珍しいですね」


「まあ明日仕事休みだしね」


「でも休日前の飲み会だと始発になりますよ。逃げるなら今のうちです」


「だよなぁ」


いつもは平日でもお構いなしに飲み会を開く日もあるし、翌日仕事だろうが終電逃してタクシーで帰る日もあるけど、明日は休日。


今日は確認するまでもなく朝までコースになるだろう。

透さんと話しながら席に戻ると、すでに人数は半分くらいになっていて、すでに荷物をまとめ終わって店の外に出ようとしている時だった。


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