彼と私の問題点を考える
あの場で断りきれなかったのを理由に私は綾瀬くんとどうにかなりたいと心のどこかで思っているんだろうか。
彼氏と別れた心の隙間を、彼に好かれてるという事実で満たしたかったのだろうか。そうだとしたら性格が悪いにも程がある。今すぐにでも綾瀬くんとの関係を辞めるべきだ。
誰かにきっぱりとそう言ってもらえたらー…
どこまでも人任せな私に、口を開いたのは南先輩だった。
「別に恋愛してみたらいいんじゃない?」
店員さんが運んできてくれたグラスワインを手に取り、私に仕事を指示するような口調でさらっと言う南先輩。
思わず運ばれてきたグラスを握りしめる。
「恋愛…ですか?」
「もしその高校生のことが好きなら恋愛して、付き合ったらいいじゃん」
「か、簡単にいいますけど、私大学生の彼氏とも温度差感じて別れたのに、高校生なんて無理ですよ!」
「高校生にも温度差感じるの?」
「同級生の女の子に牽制された時は温度差感じましたけど…」
「でもそれって高校生自身との温度差じゃないじゃん」
「そ、うですけど…」
「高校生は全力で恋愛してるわけだから、もしその温度差を彼自身に感じたら別れたらいいし、試しに付き合ってみてもいいんじゃないの?」
彼氏と別れた心の隙間を、彼に好かれてるという事実で満たしたかったのだろうか。そうだとしたら性格が悪いにも程がある。今すぐにでも綾瀬くんとの関係を辞めるべきだ。
誰かにきっぱりとそう言ってもらえたらー…
どこまでも人任せな私に、口を開いたのは南先輩だった。
「別に恋愛してみたらいいんじゃない?」
店員さんが運んできてくれたグラスワインを手に取り、私に仕事を指示するような口調でさらっと言う南先輩。
思わず運ばれてきたグラスを握りしめる。
「恋愛…ですか?」
「もしその高校生のことが好きなら恋愛して、付き合ったらいいじゃん」
「か、簡単にいいますけど、私大学生の彼氏とも温度差感じて別れたのに、高校生なんて無理ですよ!」
「高校生にも温度差感じるの?」
「同級生の女の子に牽制された時は温度差感じましたけど…」
「でもそれって高校生自身との温度差じゃないじゃん」
「そ、うですけど…」
「高校生は全力で恋愛してるわけだから、もしその温度差を彼自身に感じたら別れたらいいし、試しに付き合ってみてもいいんじゃないの?」