私の初恋は人気者の君。
パチパチの綿菓子のような
「皆、おまたせー」
桐谷君が先に個室に入り
トレーを机の上に置いた。
『きゃ!き、桐谷君!
ジュースありがとう』
「いいえ。来てくれてありがとう」
桐谷君が来てくれた事に
個室の中はもっと明るくなった。
なんだってクラスの人気者だもん
「桐谷くん、手伝ってくれて
ありがと。助かったよ」
「ううん。あんな重いもの
女の子だけじゃ無理だよ」
桐谷くんが私のこと女の子だと
思ってくれてる‥!!
ま、まあ当たり前か‥
桐谷くんにとって私は
ただのクラスの女子にすぎないんだから。