私の初恋は人気者の君。
***
「楽しかったね。早見さん」
カラオケは無事(?)終わり
これから皆でご飯を
食べることに。
「あ、はい。ちょっと恥ずかしかった
ですけど‥」
「うん。俺も俺も」
2人で内緒話をするみたいに
クスリと笑って微笑みあった。
『あー!斗真!あのアイドルの曲
歌ったんでしょ?!あたし、
見たかったー!』
「お前らの前では絶対歌わねーよ」
さっきまで私の隣にいたのに
すぐにまたクラスの中心に。
でもいいんだ。
私はクラスの中心にいる桐谷君を
好きになったんだから。
「おつかれ!凛々花!」
私が1人になると七海が
すかさず来てくれた。
「おつかれ。カラオケの時は
頑張ってって言ってくれて
ありがとう」
「いえいえ!良かったよ!
桐谷君と凛々花のデュエット」
「凄く恥ずかしかったよ‥」
でも今日は凄く楽しかった。
これも全部桐谷君のおかげ。
桐谷君と目が合ったり話したりするだけで
何でもない日が特別な日になるの。
キラキラしてて、
いつも真ん中にいる桐谷君。
だからこそ驚いたの。
あなたが人殺しだなんて。