私の初恋は人気者の君。
『ねえ!そういえば、あたしたち
まだ体育祭の打ち上げしてないよね?』
昼休み、有希ちゃんが
思い出したように言った。
有希ちゃんの言葉に周りの子達、
もちろん桐谷君もざわつきだし
私と七海ちゃんも「そうだね」と
お互い相槌をうつ。
でも私達は誘って貰えるのかな‥
『そうだ!今週の土曜、皆で
カラオケ行こーぜ!!』
桐谷君の輪にいた男子が提案し、
皆が「いいね!」と頷いた。
「いいね、打ち上げ。
凛々花と私でする?」
「そうだね」
私達が2人で打ち上げの計画を
立てようとしてたら…
「何2人だけでしようとしてんだよっ
クラス皆でしようぜ」
「わわ!桐谷君!!?」
いつの間にか桐谷君が私達のそばに
やってきてた。
「なあ?お前ら、クラス全員の方が
楽しいよな?」
桐谷君が周りを見ながら言うと
皆、頷き誰かが「クラス全員、強制!!」
って叫ぶ。
「って事で、早見さん達きてね~♪」
そう言って桐谷君は元の場所へ
帰っていってしまった。