私の初恋は人気者の君。
黒とカラフル
暗くて広い個室。
クラス全員の半分の数がここの
部屋に収まっている。
さすがに40人がこの個室に収まるには
狭いので半分に分かれる事になったの。
もちろん桐谷君はもう一個べつの個室。
「だ、誰か歌う人!」
最初に沈黙を破いたのは
眼鏡をかけている松本くん。
私たちの個室には比較的クラスで
消極的な人達が集まっているから
凄く静かだ。
「・・・。」
誰も松本くんに返事を返さず
皆ただじっと下を向いていた。
「ま、松本くん歌いなよ!
ここってさ校歌とかも歌えるのかな…」
私は空気をよんで松本くんに返事を
したら急に周りがざわつきだした。
『え?!校歌??』
さっきまで静かだった子が私の発言に
笑い出し他の子達も笑い出す。
『カラオケに校歌は入ってないよw
しかもカラオケ来てまで校歌なんて
歌う人いないよーw』
「え?そうなの?まあ、たしかに!」
私の変な発言(?)に一気に場は緩み
次から次に皆歌い出した。
それを私と七海は手を叩いて盛り上げる。