大好きだけど…
夕方になり暗くなり始めると
インターホンがなった。
出てみると葉山先輩がいた。
「穂乃ちゃん。」
「葉山先輩どうしたんですか?」
外で話すことも出来ないので家の中に入ってもらった。
「聖から聞いたんだ。保健室の事。」
「そーですか…
私、神崎先輩と別れることにしました。
先輩にはちゃんと幸せでいて欲しいから。」
「そっか…
こんな時に言うのも最低なんだろうけど俺、穂乃ちゃんが好きなんだ。」
葉山先輩が私を好き…?
「聖の彼女になる前からずっと…
でも、聖と穂乃ちゃんは両想いだったから仕方ないって思ってた。
だけど、それで穂乃ちゃんが泣いてるなら見過ごすことは出来ないから。」
「先輩…嬉しいです。ありがとうございます。
…でも、私、神崎先輩が好きで忘れられないと思うんです。
そんな私の勝手なことで葉山先輩を傷つけたくない。」