蒼風

道場

おー、練習してるな。


流石新選組。


だけど、大方、あたしでも勝てそう‥。


なんか隊士けっこう弱くね。


と、なんとも失礼な事を考えながら道場にきた。


「一くん!平助!」


沖田さんが組長の名前を呼ぶ。


今日は3番組と8番組の合同練習みたい。


「おー総司と空丸じゃん。どうしたの?」


「今日から空丸も剣術練習することになったから、教えてあげて。」


「構わないが‥。総司は?」


「僕は今日、巡察だからさ。帰ってからじゃ遅いでしょ。」


「なーるほどー。わかった!俺らに任せとけ。」


「じゃ頼んだよ。」


なんかあたし抜きで話が進むんですけど‥。


「じゃぁ空丸?いい子に練習するんだよ?」


そう言ってあたしの頭を撫でてから沖田さんは道場を出て行った。



なんだ子供扱いか!?


あたしは子供じゃねぇよっ!


「え、総司‥!?」


「総司が総司ではないな。」


目の前で驚く2人。


どうしたんだろ‥。


「まっ総司は置いといて‥。空丸、こっちおいで。とりあえず自己紹介しとこう。」


藤堂さんについていく。

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