蒼風
『雪野空丸です。よろしくお願いします!』


3番組と8番組の隊士の皆さんに自己紹介をする。


本当は紹介せずに隠しておく予定だったけど‥新選組にいる以上、自分の身は自分で守るために稽古することになった。


でもまだ完全に疑いは晴れてないらしく、基本は沖田さんの1番組の時に稽古、沖田さんがいない時は3番組か8番組と稽古らしい。


そのために自己紹介。


まぁ知らない人がいたら驚くしね。


「まぁみんな仲良くしなよ。」


「ではまず私と手合わせするか?」


斎藤さん‥。


あなた絶対強いでしょう!?


あたしなんかが太刀打ち出来るわけないですよね‥。


「腕前を見るだけだ。」


なるほど。


この間の沖田さんみたいな?


『わかりました。よろしくお願いします。』


まさか断るわけにもいかないしねぇ‥。


渡された竹刀を構える。


『はっ!』


斎藤さんに思いっきり踏み込むが、かわされる。


そして


一本取られました。


『強すぎる。』


でも


「空丸、剣術は悪くないぞ。空丸も稽古に励めよ。」


と言って、斎藤さんは別の隊士の所へ行った。


「へー。確かになかなか強いよね。普通の隊士なら一くん相手にあんな持たないもん。」


と、藤堂さんもなかなか褒めてくれる。


『ありがとうございます。でも強いですね。』


「そりゃそうだよー。だって総司と一くんは新選組で1番強いもん。」


なるほど。


そんな人相手に勝てるわけないか。


「まぁ木刀あげるからこっちおいで。」


と言う藤堂さんに着いて行った。

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