蒼風
「凜太郎って‥。僕の組の山野凜太郎?」


凜太郎って1番組だったんだ。


沖田さんの組だったのか。


『はい。そうです。』


「あぁ。凜太郎って華ちゃんと同じくらいなのかな年。」


やっぱり沖田さんは鋭い。


『はい。同い年です。それで仲良くなろうと思って名前でお互い呼ぶことにしたんです。』


するとさらに沖田さんのブラックオーラが増した。


ちょっえ?なんでこんなブラックオーラ出してんの!?


「へぇ仲良くねぇ。じゃぁ華ちゃん、僕のことも総司って呼びなよ。」


『え?いやだって、沖田さん年上ですし‥。』


失礼に当たるんじゃあ‥。


「僕とは仲良くなりたくないの?」


う‥。


そんな仔犬見たいな目で見つめないでください‥。


『いや、仲良くなりたいです!』


断れるわけないでしょう。


「ん。じゃぁ総司ね!それと敬語もなしでいいから。」


『敬語は流石に失礼に当たるんじゃあ‥。』


なんせ幹部隊士だし。


それに比べあたしは平隊士だし‥。


「いいじゃん。組長命令。」


な、なんて卑怯な‥。


『はい。』


そんなこんなで何故か総司まで名前で呼ぶことになった。


本当に失礼に当たらないのかなぁ‥。
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