蒼風
そして総司の部屋で着替えると‥。


「やっぱり一くんの借りて良かったね。」


サイズはぴったりだった。


確かに斉藤さん、あたしと身長あまり変わらないもんね。


「剣は、基本は貸し借りなんてしないけど、僕のを貸すよ。」


『ありがとうございます。』


本当は貸したくないんだろうけどね。剣はやっぱりね。自分のがいいだろうし。


「さて、そろそろ行こうか。」


『はい!』


「華、もし、強すぎる相手だったら遠慮なく僕を呼ぶんだよ?というか外にいて、戦いに参加しないで。」


部屋を出る前、急にあたしに目線をあわせて話しかける総司。


『参加しないっていうのは守れないと思うけど‥ちゃんと自分の身は守る!』


迷惑かけられないし。


「いや、僕を呼ぶんだよ?怪我なんてしないでね?」


そう言って頭を撫でる総司。


うぅ‥。子供扱いしないでよ。


これでも16歳です!
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