蒼風
あれから、玄関に集合して、打ち合わせみたいなことをした。


1番組、2番組、8番組は池田屋。


残りは四国屋。


やっぱりこれは変えられなかったか。


まぁ歴史通りに進んでくれるなら‥


勝てる。


「あーぁ。四国屋の方が当たりぽかったのに‥。」


残念そうな総司。


『いや、僕は池田屋の方が当たりだと思う。』


「え、なんで?」


『わかるんだよ。僕には。』


「ふーん。そうだといいなぁ。」


すると‥、


「幹部集まってくれ。」


という局長さんの声が聞こえた。


「はーい。」


そう言って集まる3人。


やっぱり池田屋が本命らしい。


恐らく討ち入りのタイミングを考えているのだろう。


仲間の到着を待つか。敵が逃げないようにもう討ち入りをするか。


その答えはあっけなくでたらしい。


「いまから御用改を行う。皆、全力で戦えよ。」


という声を合図に決められたポジションに着く。


ちなみに1番組は正面入り口。


あたしは総司の後ろに着く。


ドアを勢い良く開けた局長さんが言い放つ。


「新選組だ。御用改を行う。」


そこから敵が気づいたらしくわらわら降りてきた。


戦いの始まりだ。
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