蒼風
「ちょっ君、いきなり叫ばないでくれる?」


目の前の人からブラックオーラが‥。


『あ、すみません。』


ってか、間違いなくタイムスリップした感じですよね。


どう考えても幕末くらいですよネー。


幕末、人間関係ごちゃごちゃしてますヨネー。


あ、でも歴史はけっこう好きだから覚えてマスヨー。


こう見えて勉強ちゃんとしてますんデー。


あぁ混乱してきた。


なぜこんなことに‥。


「で、君はこんな夜な夜な何をしていたのかなー。」


あ、話終わってなかったんですか‥


『あたしにもわかりません。気がついたらここにいて‥。』


「ねぇやっぱ、一くん。この子おかしいよ。」


変人扱いしないでください。


これでも華の女子高生です!


あ、名前に掛けてるわけではないからね!


「そのようだな。」


変人認定されましたー。


っていうか2人いたのね。


「うーん。間者だったらまずいし一旦、屯所に連れて帰る?」


「それがいいだろう。」


待って待って待って待ってちょっと待ったぁぁぁぁぁぁ!


連行されるんですか?タイムスリップしてそっこー連行ですか?


これってバットエンドに向かってませんか?


よし、逃げよう。


危ない予感がするぜー。


「あ、逃げないでね?逃げようとしたら斬るよ?」


‥‥‥。


逃走不可。


あぁ。タイムスリップしてすぐ捕まりました。
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