蒼風
『あぁぁぁぁぁー!』


「なんなの空丸。急に叫ばないでよ。」


迷惑そうな総司‥。


『ごめん。だってこれ!僕の教科書とか大事なものが入ってるカバン!』


『ってなんで雪が持ってたの?』


そう、そもそもこのカバンはあたしと一緒に来たはずなのに‥。


なんでこんな古ぼけてんの‥?


「うん?僕が生まれた時からあったよ。お母さんがもし雪野華って人にあったら渡しなさいって。そしてその人に管理に気をつけてって言ってねっていわれたんだ。」


ちょっとまてーい。


あたしと同じ時代に飛んできてないと‥?


『ありがとう。ずっと探してたんだ。』


でもほんと戻ってきてよかった。


ってか教科書が人の手に渡ってなくてよかった。


「よかったね。空丸。」


『うん!』

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