MY LOVE
「ねぇ、季里ちゃん。高校卒業以来、この病院の入り口で久しぶりに会ったあの日、季里ちゃんは俺に、彼女いると思ってたよね?」

「…? …うん…。」

なんだろ、孝久くん。
急にそんなこと聞いて。

「俺、高校の頃、すごく好きな人がいてさ。高校卒業してからもその人のことが忘れられなくて、今まで誰とも付き合わなかったんだ。」
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