The Fool−修正版−



「ううううううおおおおおおおりゃああああああああああ!!!」


私は次々に攻撃をぶつけていく。


「俺の出る幕は無しだな」


後ろで、正座しながらお茶を飲んでまったりしているカーチスが更に私の堪忍袋を逆撫でする。


「カーチス、あんたも戦いなさいよぉ!!」


「一、二回戦はお前だけでも簡単だろう。それにな」


「ふふ、隙ありぃ!」


「!しまっ…」


不意打ちに少したじろく。


が、すぐに安心する。


私の横に黒い物体が飛んでいったから。


「がっ……」


しかも数個。


それが不意打ちしてきた奴に命中する。


致命傷ではない。


次に致命傷になるぐらいの攻撃。


四肢を貫く、黒い槍。


「私は支援型だ」


そしてまた、お茶を啜る。


「………納得だわぁ!おおりやあああ!!」


身動きできなくなった敵を二つに分断する。


あくまでとどめは私で。


憂さ晴らしをさせるために。


『カーチス・サリアチーム勝利!!』


アナウンスの声が響く。
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