The Fool−修正版−
「何故、プ○スリー………」


「ゴザ様、美味しかったですわ」


「うむ、そうだろう、日本の食文化は奥が深いのだ」


「げ!もう、終わっているし!」


「ガリ、もう帰ってよかろう。……ガリ?」


「お、おういいぞ」


ゴザはメル嬢に一礼するとボンッと小さな爆発の中に消えた。


「あのぅ……ガリさん?」


メルがこちらを覗く。


「何をしているところなのですか?」


「あんたには関係ない。あと1、2時間休憩だ」


「そうですか………」


ふぅ…と軽く溜息をし、意識をバラに集中した。


「…………きゃっ!!!!」


「!?」


叫び声と同時に風を切る音が聞こえた。


振り向くと鷲の頭と翼と爪を持った奴がメルを足で掴んでいた。


「返して欲しかったら有り金全部置いていきなぁ!!!」


「………」


「お~っと、ここじゃ無理だからな。引渡しはここから先にある高原だ!抵抗しようとしても無駄だぜぇ~こっちには数千人いるんだ二人では敵いっこないぜぇ!」


「………」


「今日の夕方までにしといてやる。今日の夕方まで来なかったら…こいつはどーなっているかなぁ」


嫌な笑い声と共にそいつは飛んでいった。


「この場で倒せたが………そうするとつまらないからな」


ガリは陰険な顔で小さく笑う。


「お約束は大事っと……」
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