The Fool−修正版−
……10分後
空間が裂け、そこから一人の女性が出て来た。
「眠いわ………こっちは夜中なのよ……」
ふわぁ……と大きなあくびをして眠たそうに目を擦る。
「あら、あらあらあらアバじゃない。久しぶりね。あらあらあら、氷漬け?そしてなんか凄いこと。腕が凄くボロボロだわ。アバもえげつないわね。でも一発KOされたのかしら?」
「キャンスはんは変わらんなぁ。その矢継ぎ早にいうくせ治らさへんと。わて、色々言われて頭てんてこ舞いやで」
あらあらあら、ごめんなさいね。と謝る。
だが気持ちは全然入っていないように見える。
「キャンスさんて種族とかあるんですか?」
エレボスがまたガリに聞く。
「キャンスはサラマンダー、炎竜ってものかな」
「あらあらあらあらあら、私はただのトカゲの人よ?」
キャンスが話に入ってくる。
「あの…フィード達は…?」
「あらあらあら、もう終わったわよ」
見るとアバ以外は寝息をたてていた。
「アバと黒い服の彼は凍傷になりかけだっただけだからいいとして、あとの二人の傷は深いわぁ。肋骨に腕、脚、それに頭蓋、ひびが入ってるわ複雑骨折しているわ……大変だったわ」
アバは手加減しなかったのかと問いかけようとしたバラであったが、すぐに『自分達はいつも全力だ』とアバが言ったことを思い出す。
「この薬を飲めば一週間すれば治るわ」
「ゲッ………それは……」
粉末をエレボスに渡すキャンス。
ガリが後ずさる。
「そ、あれよ。また、作っちゃった」
「なんです?この薬」
「私の尻尾と夫の鱗を粉末にしたものよ♪」
「…………………げぇ」
二人には黙っておこうと心に決めたバラとエレボスであった。
空間が裂け、そこから一人の女性が出て来た。
「眠いわ………こっちは夜中なのよ……」
ふわぁ……と大きなあくびをして眠たそうに目を擦る。
「あら、あらあらあらアバじゃない。久しぶりね。あらあらあら、氷漬け?そしてなんか凄いこと。腕が凄くボロボロだわ。アバもえげつないわね。でも一発KOされたのかしら?」
「キャンスはんは変わらんなぁ。その矢継ぎ早にいうくせ治らさへんと。わて、色々言われて頭てんてこ舞いやで」
あらあらあら、ごめんなさいね。と謝る。
だが気持ちは全然入っていないように見える。
「キャンスさんて種族とかあるんですか?」
エレボスがまたガリに聞く。
「キャンスはサラマンダー、炎竜ってものかな」
「あらあらあらあらあら、私はただのトカゲの人よ?」
キャンスが話に入ってくる。
「あの…フィード達は…?」
「あらあらあら、もう終わったわよ」
見るとアバ以外は寝息をたてていた。
「アバと黒い服の彼は凍傷になりかけだっただけだからいいとして、あとの二人の傷は深いわぁ。肋骨に腕、脚、それに頭蓋、ひびが入ってるわ複雑骨折しているわ……大変だったわ」
アバは手加減しなかったのかと問いかけようとしたバラであったが、すぐに『自分達はいつも全力だ』とアバが言ったことを思い出す。
「この薬を飲めば一週間すれば治るわ」
「ゲッ………それは……」
粉末をエレボスに渡すキャンス。
ガリが後ずさる。
「そ、あれよ。また、作っちゃった」
「なんです?この薬」
「私の尻尾と夫の鱗を粉末にしたものよ♪」
「…………………げぇ」
二人には黙っておこうと心に決めたバラとエレボスであった。