The Fool−修正版−
両手に構えたそれは正に虫の死神、蟷螂の如く。
「可笑しいね!兄さん!まるで私達を殺すって言っているよ!」
「可笑しいね!姉さん!僕達は死なないんだよ!お兄さん!!」
彼らは狂ったように笑う。いや、そもそも狂っていたのか。
ケラケラケラケラ、笑う。
「うるさい。喋るな、笑うな、弾むな。お前らは恐怖に怯え、もがく暇をも与えず殺されていけばいい」
死神は目を開けず、仮面の内側から静かに、だが、嫌というほどの嫌気を帯びて制す。
「ウィタリ、チュザリ。今からお前らのすっからかんな魂を刈る。安心しろ。ラク~に殺すから」
ウィタリとチュザリは向かってくる。
「それは強き敵意の象徴。無秩序に繰り返される戦争の紋章」
二人が攻撃する前にガリは詠唱し、両腕を広げ、舞う。
二人がガリを覆うローブを貫くが中には誰もいない。
直後、辺りが火の海と化す。
サモン アーミー ヴィーヴル
「召喚、 敵意の強き 亜 龍 」
ガリは飛んでいた。
熱さで霞む世界で威圧とも言える殺気を放ちながら。
ワイバーン
そして、隣では巨大な翼竜が牙をむき出し、吼えた。
「可笑しいね!兄さん!まるで私達を殺すって言っているよ!」
「可笑しいね!姉さん!僕達は死なないんだよ!お兄さん!!」
彼らは狂ったように笑う。いや、そもそも狂っていたのか。
ケラケラケラケラ、笑う。
「うるさい。喋るな、笑うな、弾むな。お前らは恐怖に怯え、もがく暇をも与えず殺されていけばいい」
死神は目を開けず、仮面の内側から静かに、だが、嫌というほどの嫌気を帯びて制す。
「ウィタリ、チュザリ。今からお前らのすっからかんな魂を刈る。安心しろ。ラク~に殺すから」
ウィタリとチュザリは向かってくる。
「それは強き敵意の象徴。無秩序に繰り返される戦争の紋章」
二人が攻撃する前にガリは詠唱し、両腕を広げ、舞う。
二人がガリを覆うローブを貫くが中には誰もいない。
直後、辺りが火の海と化す。
サモン アーミー ヴィーヴル
「召喚、 敵意の強き 亜 龍 」
ガリは飛んでいた。
熱さで霞む世界で威圧とも言える殺気を放ちながら。
ワイバーン
そして、隣では巨大な翼竜が牙をむき出し、吼えた。