The Fool−修正版−
化け物のもう片方の腕を振り下ろす。
姿知祈は今度は両腕で防ぐ。
金属音が響き渡る。
「……キ、キキィ?!」
化け物がたじろくのがわかる。
「……ぐ……このぉ!!」
姿知祈は手の先をピン、と張り、鋭くなれ、と念じる。
化け物の懐に一気に入りナイフがわりの手で化け物の腹を貫いた。
手を抜くと緑色の液体がドロリ、流れた。
化け物は嫌そうに鳴きながら、俺を後ろから刺し殺そうと腕を振り上げた!
だが、その化け物の腕はいきなり重力に従い、地面に崩れた。
激しく体を震わしたかと思えば、姿知祈の前から姿を消した。
………ように見えただけのようだ。
化け物はビルに張り付き、動かない。
目の前には幕内がいた。
「……心配……させやがって……もう!!」
空間が駆け付けた。
「………って、ええ!!真上!なんで、飛んでるんだ!?…え?何々、聞いてないよ。こんなの」
空間の身長がいつもより20センチぐらい高く見えると姿知祈は思っていたら浮いていた。
「ん……なんか頭の中に声が響き渡って、なんやかんやでこうなった」
「あ、私も私も」
説明になってないような気がするが、まあ、いいだろう。と姿知祈は妥協した。
姿知祈は今度は両腕で防ぐ。
金属音が響き渡る。
「……キ、キキィ?!」
化け物がたじろくのがわかる。
「……ぐ……このぉ!!」
姿知祈は手の先をピン、と張り、鋭くなれ、と念じる。
化け物の懐に一気に入りナイフがわりの手で化け物の腹を貫いた。
手を抜くと緑色の液体がドロリ、流れた。
化け物は嫌そうに鳴きながら、俺を後ろから刺し殺そうと腕を振り上げた!
だが、その化け物の腕はいきなり重力に従い、地面に崩れた。
激しく体を震わしたかと思えば、姿知祈の前から姿を消した。
………ように見えただけのようだ。
化け物はビルに張り付き、動かない。
目の前には幕内がいた。
「……心配……させやがって……もう!!」
空間が駆け付けた。
「………って、ええ!!真上!なんで、飛んでるんだ!?…え?何々、聞いてないよ。こんなの」
空間の身長がいつもより20センチぐらい高く見えると姿知祈は思っていたら浮いていた。
「ん……なんか頭の中に声が響き渡って、なんやかんやでこうなった」
「あ、私も私も」
説明になってないような気がするが、まあ、いいだろう。と姿知祈は妥協した。