The Fool−修正版−

「アンラ・マンユ？」


食事が一段落した後、アンラ・マンユに会う事になった。


「幻界はまた分かれていてな。悪魔憑きが住まうニブルヘイム。
神、天使憑きが住まうアウﾞァロン。
そして、更に分割し、一つの土地に当主が一人いる」


「憑き？」


「お前等や俺の中にいる奴らだ。姿知祈はバルトアンデルスだな」


「へぇー…憑いてるのか」


「一説には生まれ変わりとされているがな」


「どっちも正解じゃね？憑いている奴もいる、生まれ変わった奴もいるかもだぜ？」


ミロクは笑う。


「そうかもしれんな。はははははははは」


「アンラ・マンユって人は悪魔の落ちこぼれみたいな奴が沢山いる町の当主だ」


今度はマルスが説明する。


「お前等はそこで暮らすため、アンラに交渉すんだ」


「アンちゃんは血の気多いからなぁ………簡単に、は無理だな」


「そこの町の名前はなんていうんだ？」


姿知己が問い質すとゴザが笑いながら答えた。

　最も人間に近い国
「ハ　ミ　ス　タ………そう、言われている」