The Fool−修正版−
お城の前に着いた。
想像以上にでかく、立派だ。
「まてぇぇい!アポは取っているか?!」
二人の屈強な男の人に止められた。
二人とも鋭く尖った角を生やしている。
多分、門番だろう。
「ガリでぇーす。アンちゃんに会いに来ましたーそれだけ言えば分かりまーす。では失礼」
許可も待たず、ガリはツカツカと歩み始める。
「ま、まて!確認を取らねば通せぬ!」
門番の二人が引きとめようとする。
「俺、手厚い歓迎嫌いなんだよね。たかがダチをここに住むことを許可させるだけなのに歓迎いらねっつーの」
そう言って、ガリは押しのけて行こうとする。
「待て!!」
門番二人が腰から短剣を抜き、素早くガリの首元に当てる。
「これ以上行くと殺す」
「あんたらアンちゃんに俺の事聞いてないの?困ったなぁ……いらついてきたわ」
ガリの声の調子が変わる。
「ったく、ただ友達の家に遊びに来ただけなのに」
敵意も向けられてはいないのに姿知己達は体が震える。
「人を二人殺すことになるとはな」
門番二人は歯がガチガチ震え、短剣を持つ手も震えている。
「あーあー、命無駄になったねえ」
クルクルと懐から二つ小さな鎌を取り出し、後ろの、短剣を首元に当てている門番に見せびらかすように回す。
鎌が徐々に大きくなる。
短剣を引けばいとも簡単にガリを倒せる。
が、ガリの体からにじみでるような恐怖がそれを出来なくさせている。
「じゃあな。閻魔に宜しく」
鎌を逆手に持ち刃が門番の背中に当たる。
「お待ちください!!ガリさん!」
突如、上から声が聞こえた。
想像以上にでかく、立派だ。
「まてぇぇい!アポは取っているか?!」
二人の屈強な男の人に止められた。
二人とも鋭く尖った角を生やしている。
多分、門番だろう。
「ガリでぇーす。アンちゃんに会いに来ましたーそれだけ言えば分かりまーす。では失礼」
許可も待たず、ガリはツカツカと歩み始める。
「ま、まて!確認を取らねば通せぬ!」
門番の二人が引きとめようとする。
「俺、手厚い歓迎嫌いなんだよね。たかがダチをここに住むことを許可させるだけなのに歓迎いらねっつーの」
そう言って、ガリは押しのけて行こうとする。
「待て!!」
門番二人が腰から短剣を抜き、素早くガリの首元に当てる。
「これ以上行くと殺す」
「あんたらアンちゃんに俺の事聞いてないの?困ったなぁ……いらついてきたわ」
ガリの声の調子が変わる。
「ったく、ただ友達の家に遊びに来ただけなのに」
敵意も向けられてはいないのに姿知己達は体が震える。
「人を二人殺すことになるとはな」
門番二人は歯がガチガチ震え、短剣を持つ手も震えている。
「あーあー、命無駄になったねえ」
クルクルと懐から二つ小さな鎌を取り出し、後ろの、短剣を首元に当てている門番に見せびらかすように回す。
鎌が徐々に大きくなる。
短剣を引けばいとも簡単にガリを倒せる。
が、ガリの体からにじみでるような恐怖がそれを出来なくさせている。
「じゃあな。閻魔に宜しく」
鎌を逆手に持ち刃が門番の背中に当たる。
「お待ちください!!ガリさん!」
突如、上から声が聞こえた。