The Fool−修正版−
ガチャ………


「なんだ?僕は今忙しい…………」



「アーンちゃーーーーーん」


「おお、ガリさん!お久しぶふぅ!!!!」


一人の男性が書類に判を押している最中、ガリが走り出し、ジャンプして蹴りを加えた!


「男だ………」


「ということは…」


   変態
(奴も同じか!!)


「100年前に貸したゲームを返しに貰いに来たぞ!!さぁ返せ!!今、あれがしたくて堪らないんだ!!」


「ゲームかよ!!」


「待って、ガリさん!あれまだ終わってなくて……CGが埋まらないんだ!」


「CG………」


「まさか………」


 ギャルゲー エロゲ
( あ れ かあ れか!!!!)


「アンラさん………何借りたんですか?」


リリスが問う。


「それは………」


アンラ・マンユが遠い目になる。


つられてガリも。


「「男のロマンさ」」


(やはりあれか!!!)


「ガリ………」


「ん?何?『油蝉が消える時に』っていう推理アドべンチャーだけど??」


(間違えた???しかも、まとも???)


「たまにCGでヒロインの可愛い顔があるんだがそれが中々良いんだよな」


「あと、ラストはカッコいいからいいですよね!!」


(ガリが純粋?!んなばかなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)


(ガリがまとも!?んなばかなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)


『王国』の人々は悶え、苦しみ涙を流していた。


あのゴザやウスナまでも壁やら床やらを壊していた。


「崩壊していく………なんか色々と」


「そうだな……門番の時のガリやら『王国』の人達の人格やら」


姿知己と幕内はぼそりと呟いた。
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