The Fool−修正版−
「今日はどんな話をするのですか?」
「そうだな……昨日は僕の学校のことを話したよね?」
「ええ……そんな無秩序な学校もあるんですのね……」
「実はね、僕はそこで一番厄介者だったんだ」
「そうだったんですか!?」
メルは驚き、そして少し見る眼が変わった。
バラは本当は話したくないのだけれど、口が勝手に言葉を紡いでしまう。
「その時はいつも熱くてね。僕はいつも喧嘩していた」
「………」
「でもね、人を脅して金を巻き上げる連中や人を虐める連中の仲間じゃないんだどっちかって言うとただ感情にストレートだっただけかな」
「弱いもの虐めをしている連中や強い奴には特に突っかかってたよ」
自分はどれくらいの漢なのだろうかと
それだけ知りたくて
気付いたら顔は全身痣だらけ
挑んでは負けて
かっこつけて
退学になって
気付いたらまた彼の目の前に
気付いたらまた彼のアバラが
気付いたらまた彼の目の前で
横目で彼を見て嘲笑して
助けてみろよと
踏まれまくった散った花弁を見るように
無感情で見る眼と嘲笑う眼
どちらも恐ろしい
「そうだな……昨日は僕の学校のことを話したよね?」
「ええ……そんな無秩序な学校もあるんですのね……」
「実はね、僕はそこで一番厄介者だったんだ」
「そうだったんですか!?」
メルは驚き、そして少し見る眼が変わった。
バラは本当は話したくないのだけれど、口が勝手に言葉を紡いでしまう。
「その時はいつも熱くてね。僕はいつも喧嘩していた」
「………」
「でもね、人を脅して金を巻き上げる連中や人を虐める連中の仲間じゃないんだどっちかって言うとただ感情にストレートだっただけかな」
「弱いもの虐めをしている連中や強い奴には特に突っかかってたよ」
自分はどれくらいの漢なのだろうかと
それだけ知りたくて
気付いたら顔は全身痣だらけ
挑んでは負けて
かっこつけて
退学になって
気付いたらまた彼の目の前に
気付いたらまた彼のアバラが
気付いたらまた彼の目の前で
横目で彼を見て嘲笑して
助けてみろよと
踏まれまくった散った花弁を見るように
無感情で見る眼と嘲笑う眼
どちらも恐ろしい