The Fool−修正版−
「ご、ごごらでぢゅうじょくに…………ズズッ」


ガリが泣いていた。


僕の話で泣いたのか?とガリを見た。


「いやぁ、泣けるね。この小説」


ピラピラと右手の小説を見せる。


「シリアス部分でボケんないでください!!」


思わず手が出てしまったバラ。


「………………ふーん」


パシッ


ツッコミのつもりが受け止められる。


「力いっぱいか?」


受け止められた手に鈍い痛みが走る。


「はぁ〜……もう一度、言うぞ。バラ、それが限界か?」


痛みがさらに増す。


「お前の力はこの程度の物か!お前なんぞエレボスやライですら高嶺の花だぞ!!」


人が変わったように喋る。


そしてまた普通のガリさんに戻る。


「く、クカカカカカカカカカカカ!!サボりすぎだ!!阿呆が!」


ドスッと鈍い音と共にバラは気を失った。
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