週7で会いませんか?



《 大毅side 》


「大毅さん、、、」

バイト先に新人が来た。

菜穂ちゃんとは7年ぶりに会った。

可愛い、って素直にそう思った。


俺の周りの女は化粧がやたら濃くて、香水のニオイもキツイ。

それとは対照的に、菜穂ちゃんは自然体な可愛さで、少しだけ、花のいい匂いがする。

性格も明るくて、しっかり者で、、、

そんな菜穂ちゃんにいつの間にか俺は惹かれていた。




''好きな人は居ますけど、、、”


優斗の家で遊んだときに、菜穂ちゃんに言われた一言。


その相手が俺だったら、いいなーなんて。

高校2年なんて、青春の真っ最中だもんな。
きっと同じクラスとかにカッコいい奴がいるんだろう。


でも、それでも、、、、


俺は、、、



「お前さー菜穂のこと好きなの?」

真っ暗になった優斗の部屋で、優斗が一言。

「うん、まぁ」

こいつ、勘するどいな、、、

「まーお前が弟でも別にいーけど」

「なんだよそれ笑」

「、、あいつ鈍感だから、真っ直ぐ気持ちぶつけねぇと伝わんねーぞ」

「わかってるよ、さんきゅーな''兄ちゃん”」

「やめろよ、きもちわりぃなー」

「わりわり笑」



俺は菜穂ちゃんを奪いに行く。



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