週7で会いませんか?
◻︎土曜日
「こんにちは〜!」
「今週もお願いします!」
元気良くあいさつをすると、大毅さんはいつもの笑顔を見せてくれた。
ご飯作りを約束した日からもう1ヶ月が経っていた。
「あの大毅さん!聞いてください!わたし数学で初めて75点取りましたっ!」
リュックから赤字で75点と書かれたテストを取り出して見せた。
「おーっすごいじゃん!次も頑張らないとね」
「はいっ!」
いつもなら、50点付近をさまよっているのに今回はぐーんと伸びて75点☆
次のテストは80点狙っちゃおっかなぁ〜とか言ってみたり。
「あっ!あと、クッキー焼いてきたんで良かったらどうぞっ!」
可愛らしいお花がプリントされたお弁当箱を開けるとクッキーが顔を出す。
「ありがとー!いただきます!」
大毅さんは一口パクりと食べると、嬉しそうに美味しいと言ってくれた。
さっそくわたしはお昼ごはんの準備を始める。鍋にお湯を入れてコンロに火を付ける。
、、、。
わたしは幸せだと思う。
大好きな人と一緒にいられて、話ができて。
でも最近はこの生活に慣れすぎてしまっている。いわゆるマンネリ化ってやつ。
わたしのテストの点数みたいに、わたしと大毅さんの仲もぐーんと縮まればいいのにな。
かと言って、告白する勇気もないし、つくづくチキンだと思う。