週7で会いませんか?
はぁ、と小さくため息をすると目の前にはお湯がボコボコと吹きこぼれていた。
「あーっ!!!」
わたしは焦ってふたを掴んでしまった。
「熱ッ!!」
いつもならこんなミスはしない。わたしらしくないと思った。
「大丈夫っ!?すぐ水で冷やして!」
後ろから大毅さんがわたしの手を握って水道の水で冷やしてくれた。
わたしのすぐ後ろには大毅さんがいる。
わたしは握られた手をじっと見つめた。
大毅さんの手はゴツゴツしてて、大っきくて、男の人らしい手をしていた。
こんな単純な作業で火傷なんて、情けないな、わたし。
もっと、大人にならなくちゃ。
でも、わたしは本当に大毅さんと釣り合うような女の人になれるのかな。
もっとこう、落ち着いた雰囲気で自分に自信持ってて、、、そんな人にわたしは近付けてる?
ただ一緒にいるだけで、何も努力してない。
そう思うと途端に自信が無くなった。
いや元々自信なんか持ち合わせていなかった。