週7で会いませんか?



「よしっ、後はこれで冷やして!」


大毅さんは冷凍庫から保冷剤をわたしに差し出してくれた。


火傷したところに保冷剤を当てると、すごく冷たかった。





今のわたしの心みたい。





「菜穂ちゃん、、?どうした?」


優しい声を掛けてくれる大毅さん。


その言葉でわたしの中の何かがプツンと切れた。

目頭が熱くなり、一雫の涙がわたしの頬を伝う。


「ごめんなさい、、、」


わたしはうつむいたままそう言った。

本当に情けない、こんな事で泣くなんて。

ばかみたい。



すると、大毅さんの手がわたしの方に伸びてきて頭を自分の胸に引き寄せた。

「えっ、、、」

大毅さんは引き寄せた手で頭をぽんぽんとしてくれる。

「少しだけ、このままで居て」


両手で優しく大毅さんの腕に包まれる。

涙がポロポロと、流れてくる。


「うぅ、、、ヒック」


わたしは大毅さんのTシャツの裾を掴んだ。


そしてその日、初めてお昼ごはんを作らないで帰った。




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