週7で会いませんか?
「今日は少し早いんだね」
ガラスの机に麦茶を運んできて大毅さんは言った。
あぐらをかいてる大毅さんをガラスの机を挟んで真向かいに正座のわたしがいる。
「今日は大毅さんに話したいことがあって、早めに来ました」
真っ直ぐと大毅さんを見る。
「実は俺も話したいことがあるんだ」
思いがけない発言に目を見開いて エッと声をもらす。
「あ、じゃ大毅さんからどうぞ!」
手を差し出す。
「いやいや、ここは先に言った菜穂ちゃんが先でしょ」
「あ、いや、あの、、じゃあお先に言わせていただきます。」
「はい」
わたしは深呼吸をした。
「わたしは初めて大毅さんと会った日からずっと、大毅さんのことが大好きです。」
だから、とわたしは続ける。
「週1じゃなくて、週7で会いに行ってもいいですか、、、?」
言えた。
やっと言えた。