私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中
天気予報。


ーーーーPM1:59《翔平side》


「瀬野さーん。」


『……。』


「せっのさーん。」


『……なに。』


今日の瀬野さんは、すこぶる機嫌が悪い。


「夏織さんと、何かあったんすか?」


この人を、こんなにできるのはあの人しかいないだろう。

第一印象は “美人”。

中身は、ツンデレな感じでたまに見せる憂いのある表情が、なんとも言えない
色っぽさで……ってなに言ってるんだ俺は。


『夏織がさ、』


「はい。」


『わざわざ俺のために買ってきて
くれた傘を忘れたんだよ、家に。』


……傘?
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