私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中
「…身体、売ってほしいの?」
『身体なんて金で買うもんじゃ
ないでしょ。』
「……っ。」
あぁ。私、何言ってるんだろう。
身体売ってほしいの?なんて馬鹿げたセリフが自分の口から出たかと思うと寒気がした。
『おいで。』
「え?」
『その様子じゃ、
行くとこないんでしょ?』
「は、い。」
『じゃ、決まり。』
今、思えばなんて危険な事をしたんだろうって怖くなるけれど。
(ーーこの人も悲しい目してる。)
隼も、同じような目をしていたから。
だからきっと。
「……ご飯は、任せてください。」
こんな言葉が出たんだと思う。