私の彼は、“キス恐怖症”。《SS更新中


“それ”は聞いてはいけない事の様に
感じて私は開きかけた口を閉じた。


『ご飯、食べよっか。』


身体を離した私達は、互いに何も
話さずに夕御飯を食べ終える。

あぁ、この空気は苦手だ。


「……ねぇ」


張り詰めた空気を破って
震える声を出す。


『……。』


「……しゅん。」


私の呼びかけに応えない隼に、
ただ不安だけが積もっていく。

私のこと嫌いになった?なんて、
女々しいこと聞けるわけがない。

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